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ママとぼくと信作と

10歳のときの作品。小学5年生。 赤いコイはママ、青いコイは パパの信作さん、2人に囲まれている黄色いコイが 紘輝くん。大きな河を遡(さかのぼ)った3匹のコイは、登竜門というところを過ぎると。 でっかいドラゴンになる。〝ママとぼくと信作と〟―――――。ところで、この絵のタイトルは少しヘンな感じがします。元々は、『パパとママとぼく』、というタイトルにするつもりでした。………この絵のタイトルで、パパのことを「信作」と呼び捨てにしたのには理由が。院内学級にやって来たパパが、まだコイの輪郭しか描けていない制作途中の絵を見て、「なんじゃこりゃ、随分とセコイ鯉のぼりだなぁ」と気楽に軽口をたたきました。もちろん悪気は全くなくて。なので、絵が完成してタイトルを決める時、紘輝くんはパパに、ペナルティーを科すことにしました。パパを「信作」と呼び捨てにし、更に、家族3人の3番目に「信作」を置いて、『ママとぼくと信作と』に。紘輝くんとパパは兄弟のように仲が良くて、冗談の通じ合える父子でした。これからも、家族3人で 歩き続けます―――――。家族3人の姿を描いた、1枚だけの、絵です。